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【この記事は単なる回顧録なので有用性は有りません】

その日はやる仕事を前日に終えてしまっていた。
時間潰しにマニュアルでも作ってようかなと
ちんたらしていたら,揺れが起きた。

俺と直上の上司が周囲を見回し,目が合って,また各々見回した。
彼とは微妙に根底キャラが被ってるので反応が一緒w
この時点では殆どの人が揺れに気付いていない。

揺れは大きくなり蛍光灯が踊りだす。
オフィスは元工場を改造していて天井が高い。
配管はむき出し。照明は宙吊り。
金属管やら蛍光灯が落ちて来るのは勘弁だ。

「(机下に)潜ろう」という誰かの声で潜った。
どうでもいいが机下「きか」って言葉は初めて使った。

潜りながら蛍光灯が落ちた場合を考えた。
落下 ⇒ 粉々に砕ける ⇒ 硝子が飛んでくる。
これは困る。ハンパない。

腕を伸ばして引き出しを開け,ヘルメット入りの袋を取り出した。
ここのオフィスでメットを最初に受け取った時はアホかと思った。
何に使うねん?と。
たった今,こりゃ必須だわと思った。
(震災時は場所選ばず必須!っていうツッコミもあるが。)

袋を顔の前に置いて,その前には椅子を置いて,なるべく防ごうとした。

幸いにも揺れが収まるまでに落下物は無かった。

もう仕事どころじゃない。
震源はどこなのか。都内や勤務地の被災状況はどうなのか。
これは帰宅の可否に大きく影響する。
しかし社内からはポリシーで某掲示板や諸々が見られない。
社外へメールもできない。
こんな日に限って携帯を忘れて来ていた。最悪だ。

後ろの島でブタが携帯を出してワンセグを見始めた。
後ろから覗くと軽くヤバそうな映像が流れていた。
もうこうなると情報セキュリティもへったくりもない。
オフィスで携帯とかバロスww
後でこのブタ処分されたらいいなと思いながら見入っていたのは内緒だ。
(お前かてそのワンセグ見てるやんけ!というツッコミはナシで。)

他のスタッフ達もめいめい携帯で連絡を取り始めた。
ポリシー無法地帯だ。
否,単に携帯不携帯な俺が羨ましいだけだ。
実家はどうなっているのか。
誰かに携帯を借りようかとも思ったが,既に回線規制がかかっているようだった。
まだ規制されてないにしても,輻輳以前に基地局がキャパオーバーしてる。
花火大会や大雨ですら起きるんだから,当たり前だ。
つまりアナログ回線でも使わない限り回線空いてませんよって事だ。
そしてこのエリアで公衆電話を見た事はなかった。
要するに家族云々ではなく,まず自分の身を心配しろって事だ。

さて従業員が敷地内の無駄なグランドへ避難するのかしないのか。
時折入る館内放送は滑舌が悪く,何を言っているのかわからない。
その内自主判断?で避難を始めた部署もあったが,
直後にメット着用のまま待機という放送が入る。

遠くのほうでは配管が外れて漏水が起きていた。
ウチのチームじゃなくて良かった。
上の者は情報収集をしたり,振動で動いた什器を片付けていた。

落ち着くと問題となるのがトイレ。
行きたいんだこれが。
次にニコチン欠乏。
吸いたいんだこれが。

トイレがどうこうと言う話題になった隙にさりげなくトイレへ。
団体行動できない迷惑な大人は困ったもんだ。
軽く余震が起きる。
トイレがミシミシ言う。
・・・このトイレはプレハブか?と。
よく見るとプレハブっぽい後付けな造りだ。
トイレで死亡は勘弁してほしいので速攻でオフィスへ退避。

話をしているとスモーカーの数人がどこかへ行こうとしている。
直上を見る。直上は「えー。。団体行動がー。。」って顔だ。
スルーして数人へついていく。

ニコチンを補給し,その後はひたすら待機。
さっさと帰宅したいが,ここはある意味陸の孤島。
駅までバスで20分はかかる。

さて問題は駅からどうやって帰宅するかだ。
この揺れだと電車は止まっている可能性が高い。
新宿渋谷からなら方向音痴の俺でも徒歩で帰れる。
20号でも246でも世田道でもまっすぐ歩いて行けばいい。
7時間前後かかるけど。
しかしここは神奈川。駅から246までが遠い。
迷子にならない道までどうやって歩くか。

有り難い事にGoogle Mapは見れた。
プリンタもまだ電源が入ってる。
速攻で地図画像をExcelへコピペしまくった。
ショボいPCの操作は遅くてストレスMAXだ。
なんとかコピペを終えた。
せっかくの複合機だ。ステープルもしちゃえ。
これで急ごしらえな『俺んちまでマップ』ができた。
後は地図を読めない俺が迷子にならなきゃいい。
↑は致命的な問題だが仕方ない。

その内帰宅希望者は自己責任で可という放送が入る。
帰宅中に怪我をしても労災下りませんよって事か。
17時を過ぎ,他の社員が帰りだしたので俺もバス停へ。

意外にもバスは動いていた。
これで少なくとも駅までは行けるだろう。

バスが発車するとこれまた意外にもスムーズに進んだ。
でも対向車線は鬼混みで動いている様子が無い。
こちらの車線も渋滞に巻き込まれないのを祈るだけだ。
奇跡的にか,バスは駅まで止まらずに辿り着いた。
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